公開日: 2025年6月13日1.6 min read

**地政学的緊張と国内経済への懸念からポンドは軟調に推移**。

ロンドン(ロイター) - 英ポンドは金曜日に顕著な下落に見舞われ、約0.7%安の1.35225ドルまで後退した。このボラティリティは、地政学的な緊張が高まる中、特にイスラエルによる最近の対イラン軍事行動を受け、トレーダーがリスク資産から目を背けたことによるものだ。豪ドルとニュージーランド・ドルも約0.9%の下落に直面し、米ドルへの安全逃避を示した。

イスラエルによる最近の軍事攻撃は、核施設やミサイル製造センターを含むイランの主要拠点を標的としていた。報復として、イランはイスラエルに向けて約100機の無人機を発射し、地域の不安定性を高めている。紛争が激化するなか、米ドルのような安全資産への需要は続くだろう。コメルツ銀行の通貨ストラテジスト、マイケル・フィスター氏は、緊張が収まるまではポンドなどの通貨のボラティリティが続く可能性があると指摘した。

さらに、英国の経済指標が悪化していることも、市場の懸念に拍車をかけている。最新のデータでは、製造業活動、雇用、経済成長の後退が明らかになった。レイチェル・リーブス英財務相が最近行なった歳出見直しでは、景気浮揚に向けた前向きなシグナルが得られず、今年後半に増税が実施される可能性が高まった。

トレーダーはイングランド銀行(BOE)の金融政策決定が間近に迫っていることに気を引き締めており、9月に4分の1ポイントの利下げ、12月にも利下げの可能性があるとの予想に傾いている。この場合、金利は現在の4.25%から約3.7%に低下することになる。このような調整は、特に米中貿易関係や長引く関税が世界経済に与える影響に関する不透明感を背景に、ポンドをさらに圧迫する可能性がある。

外国為替トレーダーは、地政学的情勢や国内経済データが市場心理や通貨評価に影響を与える可能性が高いため、これらの動向を注意深く見守る必要がある。ボラティリティが高まるこの時期を乗り切るには、慎重なアプローチを維持し、これらの指標に応じて取引戦略を見直すことが望ましい。

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