
英ポンドの最近の上昇は時期尚早かもしれない。アナリストらは、英国とEUの関係や英国の国内経済見通しに対する楽観論は過大評価されている可能性が高いと警告している。
コメルツ銀行は、英国とEUの関係が急速に改善するとの見方を価格に織り込むことには慎重であるべきだと助言している。関係強化が最終的にポンドを支える可能性はあるものの、EU単一市場へのアクセス拡大に向けた動きは、英国にとって遅く、条件付きで、政治的コストが高く、大幅な譲歩を必要とするものと予想される。
同銀行はまた、英国の生産性成長の鈍化といった根本的な経済課題の一部はブレグジット以前から存在していたと指摘する。このため、EUとの関係改善だけで経済見通しが転換できる範囲には限界がある。単一市場への実質的なアクセスがポンドにプラスに作用する可能性はあるものの、コメルツ銀行は市場がこうした前向きな展開を想定するには「時期尚早すぎる」と述べている。 国内法の一部をEU基準に整合させる最近の英国政府の立法措置は、経済改善の保証ではなく、EUとの関与に向けた一歩と見なされている。
ダンスケ銀行は、英ポンドの最近の強含みは行き過ぎであり、主に世界的なリスク選好の改善と英国の財政信頼性への懸念後退に起因すると見ている。同銀行は、英国経済は依然として脆弱であり、低調な成長と緊縮的な財政政策がイングランド銀行によるさらなる金融緩和の可能性を高めている点を強調している。
ダンスケ銀行は、ユーロ圏のより支援的な財政姿勢と対比させつつ、英国とユーロ圏の相対的な経済見通しがポンドに不利に働くと指摘している。この力学が、ユーロに対するポンド安の見通しを支えている。
これらの見解を総合すると、英ポンドは構造的課題と循環的課題の両方に直面していることが示唆される。経済成長、生産性向上、支援的政策措置において明確な進展がなければ、短期的な楽観論は容易に逆転しうる。
オリジナル・ソースイーロン・シェリダン(investinglive.com







